この時期、庭に来るのは7種類
工房のある場所は標高約200m、いわゆる夏鳥が繁殖するにはいささか低過ぎます。
従ってこの時期に観られる野鳥といったら、スズメ・モズ・ムクドリ・ヒヨドリ・セキレイ・キジと
カオジロガビチョウの7種類。先日はカッコウとホトトギスの声が早朝の空に響いていました。

緑が深まった南の庭にほぼ毎日やって来る頬が白いガビチョウです。
近年どんどんその数が増しているように感じています。

どちらかと言うとやかましい部類の鳥ですが
虫探しに関しては、リスペクトに価する技を見せつけます。
枝は言うまでもなく、葉の裏、土の中、落ち葉の中、
アリやハチ、芋虫、ムカデの類からカミキリ、蛾、電気虫まで
あらゆる場所を根気強く探し回って、庭の害虫を退治してくれます。

工房でモズが観られるのは10月〜6月の間くらい。
秋に単独でやって来て、春にペアを組み営巣・1回目の子育てが終了すると
標高の高い山へ移り住み、秋になると工房にやって来て冬を過ごす。
観ている限りモズはこんなサイクルで生活しているようです。

スズメの少子化が言われて久しいですが、
確かに昔に比べると巣立ち雛の数は明らかに少なくなっているようです。
昔なら一番の親が連れて来る巣立ち雛は5〜6羽が当たり前。
しかし最近はその半分くらいになっている上、
子育てをしている親鳥たち自身の数も少なくなっている感じ。・・
理由は色々とあるのでしょうが、淋しい限りです。

気温の上昇に伴いウォーキングの時間を早朝に変更しました。
そのせいかコース上で観られる鳥も変わりました。
と、言うことは、鳥たちも毎日決まった時間帯で行動しているのか??
そんな疑問が、都合で以前の時間帯で歩いたことで解決しました。
以前の通りに歩いたら、いつもの場所にいつもの通りのノスリがいました。
偶然だったのかも知れませんが、二人して笑ってしまいました。
ホットニュース追加:6月3日朝 モズが突然巣立ちました

ウォーキングから帰ってズッキーニの受粉状態を確認しながら
ふと目線を上げると、手が届く位置に足を八の字にツッパリ
体を前後にガクガクさせながら眼を見開いて辛うじてフェンスに掴まって
気絶寸前の顔でこちらを見ているモズの巣立ち雛がいました。

工房内のごく近い所に巣がかけられている事はモズの様子から
分かっていたのですが、場所までは分かりませんでした。
10日くらい前から餌を咥えてナンテンとサザンカの中へ入るところを
何度も確認、その度に雛の声もかすかに聞こえたような気がしていました。

あまり驚かしては可哀想なのでちょっと離れて様子を見ていると
やがてたどたどしい状態で枝渡りをした後地面に下り
雑草の中へ潜り込んで、身を潜めました。
こんな小さな状態から危険から身を守る術を身に付けているのには
驚くばかりです。仮に近くで警戒している親から緊急メールがあったとしても
未だ文字も読めないだろうに??・・。

どこへ行ったかなと思っていると
隠れた場所から5mほど離れた場所にヒョッコリ。
初めてみる外の世界に驚きと不安の連続、心細い中での雷と雨も怖かった。

初めて外に出て約1時間
ドキドキ・ハラハラで喉はカラカラ頭は真っ白、目はうつろの放心状態。
不安だな〜、これから世界はどうなるのだろう・・??
それにしても、突然目の前に二人の顔が現れた時が一番怖かった〜
心臓が止まりかけるほど驚いた〜。
ウゥ〜疲れた〜もう動けない・・意識も遠のいてきた〜