続 モズの巣立ち
工房の庭に営巣したモズの巣立ち記録です・・・
教室の窓から5mの位置に営巣していたモズの巣から2羽が巣立ちました。
6月初めの巣立ち以降、9日間の成長ぶりをカメラに収めました。

この日巣立ち直後の雛が突然目の前に現れました。
尾の長さ1㎝、飛べないのは勿論、立っているのもやっとな状態です。

おぼつかなかった足取りも大分シッカリし、枝渡りを始めました。
この日は何度も落下しながらも必死に塀のツタをよじ登り、
写真にある斜の枝を伝って数分掛りで餌台に登ることが出来ました。

ヨチヨチ歩きで車の下を通って15m離れた隣の庭に移動。

行動範囲も急拡大し、いろいろな場所を冒険し始めました。

この日はウォーキング後、目立つ所だけ雑草の抜き取り作業をし、
着替えのため部屋に入り戻ると、
けたたましい声を上げながら地面に向かって親モズが鳴き叫んでいました。
ヘビでも出たのかと、辺りを見ましたが何もいません・・??。
しかし、その後も声は止まず、パニック状態。
一向に原因が分からないまま、二人で様子を見ていました。

暫くして妻が唯一思い当たる原因として口にしたのは、次の事でした。・・
それは、営巣中のモズを刺激しないようにと、取らずにいた雑草を
先ほど抜いて、その場に置いておいたと言うものでした。
まさかと思いましたが、「それがヘビに見えるのではない?」との妻の言。
傍で様子を見ているモズに対して
「大丈夫、ヘビじゃあ無いよ。今片付けてやるから安心して」とか言って
40㎝程の雑草数本をモズに見せながら庭の隅に捨てて来ました。
その後すぐに飛来し、周囲を鳴きながら確認した親鳥はやがて静かになり
安全が確認出来て安心したのか、警戒音も発しなくなりました。
子育て中の親鳥が、いかにナーバスな状態で周囲に気を配り
愛情深く真剣に子育てをしているか、改めて感じられた出来事でした。
親モズにしてみれば、先程までは無かった所に、突然長いものが見えたため
すっかりヘビだと思い込みパニクってしまったのだと思います。

朝ブラインドを開けると、子モズがズブ濡れになって立っていました。
見るからに寒そうなので声を掛けると、
「何だようー」的な顔をして、不貞腐れた態度でトボトボ歩いて行きました。

一旦あがった雨の中で何度も何度も親から餌をもらっていました。

同じ巣立ち雛だけど、モズじゃあないよ。ムクドリの子どもだよ。
友達になりたくて遊びに来たんだけど、お昼寝中なんで
隣で一緒にこうして休ませてもらっていまーす。

雨上がりにタップリ食べたので、しばらくは起きませんよ・・・

すっかり大人っぽくなったこの日、写真は撮れませんでしたが
5m以上ある距離を、木から木へ自力で飛翔する姿が何度も観られました。



(一日中こんな調子でした)

不思議なことに、これまでもそうだったのですが
前の日にどこにいても、翌朝になると巣の近くにあるアルプス乙女の
リンゴの枝に帰って来ています。よほどお気に入りの場所と見えて、
2羽は日に何度もこの木に戻って来て、長い時間枝の上で過ごしています。




「オーイ 何処にいるんだ〜い」






更に成長 ドヤ顔も出来るし


モノマネだって出来るよ
友達のスズメさんのポーズだよ


一日も早く戦争が終結します様に