6月28日無事工房から旅立ち
6月3日南の庭で初めて目にしたモズの巣立ち雛・・・
実は巣立ち当初は、3羽?・・いや他でも2ヶ所から声がしているから4羽かも?という具合で
正確には雛の数を確認できないでいました。そして以降ずっと雛は2羽ということで観て来ました。
ところが2週間後の18日、2軒東隣りのお宅のフェンスで4羽が同時にいる姿が確認出来ました。
この時点でメス親は既に子離れをして他所へ移動していましたから、
居たのはオス親と巣立ち雛の4羽と言う事になり、雛は2羽でなく4羽だったことがわかりました。

巣立ち後10日目:初めて蝶をもらいましたが羽がつかえて飲み込めません・・・
意識朦朧状態の雛を見兼ねた親鳥は、慌てて雛の口から蝶を引き出した後
羽をむしり取り、再び雛の口へ・・今度はうまく飲み込めました。

巣立ち後15日目:お気に入り、朝の定位置でお決まりのポーズ。

この頃になると充分筋肉もついたらしく、ほぼ自由に飛べる感じ。
親鳥も遠い場所で餌を与えるなど、あえて遠出を促している様子です。

自由に飛べるようになったのが余程嬉しいらしく
単独であちこちへ飛んで行き、色々なモノを突つきまわっています。

トコロがそうじゃあないんです・・・
実はこの日、雛に与えられた餌は10㎝以上はある庭のカナヘビ
頭から飲み込んだはいいが、これ以上は入らない。


「もしかして ボクこのままサヨナラかも」

「父さん一人で一生懸命ガンバッテるんだから」
「こんな時 母さんがいてくれたらな〜」

3週目に入った頃から、雛たちはバラバラで行動することが多くなり
一つの場所に集まることは滅多になくなりました。
4羽でいる姿を観ることは、この頃から全くなくなりました。


6月25日レッスンも終了時間に近づいた頃、東の庭が騒がしい。
見ると親鳥がスズメを捕らえてきたらしく、
地面に突き出た枝にスズメを掛けて、3羽の雛の前で羽をむしり取っている。


腰が引けた状態で突ついていました。

この日生まれて初めて体験する耐え難い暑さに
巣立ち雛はどう対処して良いか判らず、疲れた様子で狼狽えるばかり・・
グッタリした様子で何とか個々に耐えていました。
巣立ち後親鳥を通じて生きるための基本を全て学び取ったモズの雛たちは
すっかり逞しく成長し、6月28日(巣立ち後25日目)に
自立の旅へと無事工房を離れて行きました。