この一年ご覧いただきありがとうございました

ブログ納めは、周辺に住宅が建つ以前の緑が豊かだった頃に工房で観られた野鳥たちの記録です。
2011年工房開設以来、半径100m以内に次々と16軒の住宅が建設されました。
これに伴い樹齢100年を超えるエノキをはじめ、竹林や数カ所の雑木林が姿を消しました。
また、大規模太陽光発電の施設により周辺環境は大きく様変わりしてしまいました。
工房案内に使用の写真も近々多くを更新しなくてはならない現状です。

イカル川沿い群れ
川沿いのアカシヤの木で休むイカルの群れ
’19年・河川改修と宅地の造成により写真の木はすべて消滅、その後6軒の住宅が建てられました。
ここ一体は笹などが茂るブッシュで、毎年ウグイスやモズたちが営巣場所にしていました。
イカル群れ榎下
エノキの大木の下で種子を採食
南の妻園から10m足らずの所にあった樹齢100年とも140年とも言われていた榎には、
毎年50羽近くのイカルの群れが飛来し、工房周りで一冬を過ごしていました。
エノキの奥が笹藪だったこともあってか、時々トラツグミの姿も見ることができました。
イカル須田さん庭
お隣りさんの庭で喉を潤す
大木のすぐ北にあるのが東隣りのお宅の庭、中には野鳥たちの為に水鉢が用意され、
イカルをはじめたくさんの野鳥たちへの給水場所になっていました。
ツグミやシメ、スズメなど20種類ほどが工房のサンクチュアリーと併せて利用していました。 
コイカル徳間さん屋根
イカルの群れの中にコイカルが1羽
ここは工房の南東30m程の所にある印刷工場、落下したサクランボの種子を食べています。
群れは毎年必ず1羽のコイカルが混じってやって来ていました。
’16年3月にエノキが、’21年に桜の木が切られたのを最後に、群れの飛来は無くなりました。
アオゲラ赤芽柏
秋が深まると必ずやって来たアオゲラ
一方こちらは西隣りの庭のアカメガシワに毎年飛来していたアオゲラです。
例年秋にやって来て、春に山に帰るまでのほぼ5ヶ月の期間を工房周辺で過ごしていました。
アオゲラ稲垣さん庭
冬の間定期的に西の庭にやって来ました
サザンカが咲きはじめると決まってやって来ていたので楽しみにしていました。
来るのは同じ個体とは限らず、時には雌雄が交互に姿を見せました。
西隣りの木々は22年の宅地造成により全て姿を消し、今はお隣りさんの家が建っています。
ハイタカ教室庭
ハイタカが突然目の前に舞い降りる
18年11月のレッスン中には目の前の教室の庭に突然ハイタカが舞い降りるハプニングが発生。
捕らえ損ねた小鳥が諦められないらしく、長時間窓越しに固まっていました。
また’21年3月には東の庭で捕えた小鳥を食べている姿を教室の窓から皆んなで観察しました。
鉄塔ハヤブサ
50m南西にある高圧鉄塔はハヤブサのハンティングポスト
工房のある生原一帯の高圧線鉄塔は昔からハヤブサの営巣地として知られた場所。
ただ、’18年にすぐ近くの鉄塔で3羽が巣立ったのを最後に、その後の営巣は確認していません。
今では残念ながら、年に数回狩りのために鉄塔上に姿を見せるだけとなってしまいました。
赤芽柏コサメ
春と秋には移動中のコサメビタキが飛来
’22年の工房西隣りの雑木が伐採された後、’23年には春秋とも東の妻園で姿が観られました。
ただこれが最後、ー’24年からは東隣りでも住宅造成工事がスタートし、
これまで春の飛来期の移動時に観られた姿も観られなくなってしまいました。
そんな中でも望みがあるのは、どこのお宅も庭に木々を植えて育ててくれていることです。
もしかして木々が成長した数年後には、周辺に再び野鳥たちがやって来てくれるかもしれません。
赤芽柏カシラダカ
冬の間時々やって来たカシラダカ
ホオジロ類はウォーキングコースの川沿いのブッシュでよく見かけます。
主にホオジロとアオジですが、雪が降るとカシラダカが混じった3種が南の畑地にやって来ます。
この冬は擁壁工事で庭木を移動させてしまったので、餌台にやって来るのかが更に心配です。
カワセミ唐沢川
カワセミの姿がようやく撮れました
以前から近くの川でカワセミを見かけたのですが、遠すぎたり水面を飛翔する瞬間ばかり。
なかなか写真を撮らせてくれませんでしたが、先日MAXズームでようやく証拠写真が撮れました。
ただ周辺の川で一度も魚影を見た事はなく、何を食べているのか心配になるくらいです。
時々道路を歩くサワガニを見掛けるので、多少なりとも水生昆虫等はいるのかも知れませんが?。
V I C 鳥
V I C 鳥
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